2023年10月30日(月)
1923関東大震災朝鮮人大虐殺を記憶する行動・事務局一同
1923関東大震災朝鮮人大虐殺を記憶する行動はあらゆる性暴力加害を許さず、二度と被害者を出さない社会を構築するために人権活動に邁進します。
みなさんも報道などで周知のように、2023年10月11日長崎市のNPO法人岡まさはる記念長崎平和資料館は、同館名に冠する平和運動家の故岡正治氏(1994年死去)から性暴力を受けた女性に謝罪し、館名や展示内容の見直しを進めると正式発表しました。1923関東大震災朝鮮人大虐殺を記憶する行動(以下「1923記憶する行動」)は、直接的に故岡正治氏、岡まさはる記念長崎平和資料館との利害関係があるわけではありません。
(参照:【長崎】岡まさはる記念長崎平和資料館 故岡正治氏の「性暴力」問題で館名変更も https://www.ncctv.co.jp/news/article/15056677 )
しかし、故岡正治氏、岡まさはる記念長崎平和資料館の活動の中心は、朝鮮人被爆者、朝鮮人強制連行など植民地支配責任追求運動です。したがって、「1923記憶する行動」の活動に深く関係するため、大変共感しておりました。その共感をみなさんに伝えるべく、2023年9月17日に国際シンポジウム「レイシズムを記憶する意義 ―関東大震災虐殺ミュージアムを設立するために―」を主催し、岡まさはる記念長崎平和資料館理事・国武雅子氏に登壇してもらいました。本シンポジウムでは、多くの参加者に故岡正治氏、岡まさはる記念長崎平和資料館の長年の活動内容をお伝えしました。参加者のアンケートには、故岡正治氏の活動から勇気をもらったと書いた人もいるなど、大きな反響がありました。その直後に故岡正治氏の性暴力加害を知り、「1923記憶する行動」事務局では大変衝撃を受けました。
岡まさはる記念長崎平和資料館は、故岡正治氏が死去した後に建設されたものであり、故岡正治氏の性加害に対する全面的な責任があるとは考えにくいです。
しかし問題だと考えているのは、2020年に被害女性が告発しているにも関わらず、岡まさはる記念長崎平和資料館は、真相究明、公表、謝罪などを行ってきませんでした。それについては組織としての責任をとり、今後は、被害者に対して誠心誠意対応し、館名や展示内容の見直すことを強く求めます。
1923関東大震災朝鮮人大虐殺を記憶する行動は、自らの活動はもとより、あらゆる場所での、民族・ジェンダー・セクシュアリティ・階級・出身地などに基づく全ての差別を許さず、全ての暴力を批判します。
2023年10月30日(月)
1923関東大震災朝鮮人大虐殺を記憶する行動・事務局一同